物流最適化に向けアパレル業界の【いま】に疑問を抱く③|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

物流業界トピックス

物流最適化に向けアパレル業界の【いま】に疑問を抱く③

no38

 

皆様こんにちは。
前回の記事に引き続き【物流最適化に向けアパレル業界の【いま】に疑問を抱く】をテーマに記事を書きたいと思う。

今回の【いま】はアパレル業界のITを利用したマーケティングと物流戦略について考えていく。

 

◆アパレル業界で活性化するSNSと将来性

 

現在、さまざまなアパレル企業がSNSを利用して情報の発信を行っている。

アパレル企業に限らず多くの企業がTwitterやFacebookを活用している。

企業ごとに自社の製品をPRしたり・会社の活動を紹介したり活用方法は実にさまざまだ。

SNSの中でもInstagramは特に20歳~34歳女性の支持が高い。

 

ユーザーとの新しい接点として国内外とわず多くのファッションブランドが公式アカウントを開設している。

なぜここまでInstagramが広まったかを考えた時に【みて楽しむ】ことにフォーカスされているからだと思う。

特に自身が撮影した写真を簡単に加工ができ、プロ顔負けの写真を更新することができる。

この【みて】楽しめる部分はアパレル業界と相性がよく、SNSを利用したマーケティングとして大きな宣伝効果を上げている。

Instagramを利用して販促に繋げる方法として効果的なのが【ハッシュタグ】を利用した【検索キーワード】である。

 

そのハッシュタグから複数のユーザーが【検索キーワード】を共有することができる。

ブログ等にも同じ機能はあるが、なにより【カンタン】に閲覧でき、アパレル企業のInstagramを雑誌のように気軽に好きな時に

確認できる点も大きなメリットである。

 

◆在庫を【持たない】サービスを始める

 

ITを活用したマーケティングを行う上で【在庫管理】は多くの企業が頭を抱える課題だ。

しかしある企業では2017年2月末から【在庫をもたない】店舗を開設した。

丸井グループによる【体験ストア】である。

 

店舗はサンプルだけを陳列し、顧客は広いスペースで自由に試着ができるサービスに力を入れている。

このサービスは、従来の小売業界とは異なり店頭で【売らない】ことで注目を集めている。

店頭で売らないことで下記のメリットが考えられる。

 

①販売をしないので販売員がストック場と往復する作業がなくなる

②通販とは違い、専門スタッフが足の計測、サイズ調整、購入後の修理への対応に時間をあてることができる

③顧客は気に入った商品を選び、店頭の専用タブレットで購入し【手ぶら】で帰ることができる

 

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実際に、私がアパレル店舗に勤務をしていた頃を思い返してみると、一番大変だったのは靴の販売である。

洋服以上に色・サイズが細かく分かれており、販売機会を失わないためには多くの在庫を保有しなければならない。

どのサイズのどの色のものがどこに置いてあるかを探すだけでも一苦労だが、よく出る色はすぐにサイズ欠けが発生
して私の頭を悩ませていた。

先の例でご紹介した丸井の靴は累計320万足を販売し、売上構成比を見てみても、店舗が44%に対して、体験ストアは65%を占め
ている。今後ますますこのようなサービスの利用者が増えていくことは間違いなさそうだ。

 

◆まとめ

 

販売不振が続くアパレル業界にとって、ITの活用は必須条件になっている。

しかしただやみくもにITに投資すれば良いというわけではない。

限られたリソースをどの分野に投入するかが重要である。

販売不振で苦しむ中で販売を増やすことに着目してしまいがちだが、現状のコストを見直すことはできるはずである。

特に見直すべきコストは物流コストである。

 

ここであえて書くまでもないが、最近は物流管理や在庫管理にIT投資する企業が増えている。

物流を全て委託している企業は物流コストがブラックボックス化されている傾向がある。

物流コストを管理する上で下記が重要と考える。

 

①物流委託業者と定期的な取引条件の見直し

②物流トータルコストおよび売上対物流費の把握

③支払物流費の変動費化の検討

 

今後、ITを最大限活用したマーケティングと物流イノベーションを構築できる企業が業界を牽引すると確信している。

著者:コニー
アパレルブランドで培った経験を活かし、 アパレル物流について日々勉強中。

 

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