前回第一回は身近にある情報を可視化し、そこから得られる気づきについて簡単にご説明をしました。
そして、『「気付き」からさらに分析を行うには?』というところで
また“次回に続く”ということでしたので、
今回はその続きについて少しお話させていただきたいと思います。
突然ですが、みなさまは「デューク・東郷」という人物をご存知でしょうか?
そうです。コードネーム「ゴルゴ13」で知られている、超A級スナイパーです。
といっても、劇画での架空人物ですが。。。
(筆者はオジサンなので、ご存じない方はゴメンナサイ)
「ゴルゴ13」のストーリー中、彼はクライアントからの依頼を受けた時、彼なりの流儀や手法を持って様々な仕事を完璧にこなしてしまいます。
毎回にわたる彼の完璧な仕事の遂行具合を見る度に関心してしまいますが、何気なく捉えると、
「ふーん。。結局職人気質の感覚的なものでしょ・・・」みたいに感じてしまいます。
でも、シリーズを真面目に読んでいると、実はそこには確固たる経験と『実証データ分析と検証』をバックボーンにしている事をうかがい知ることができます。
「デューク・東郷」は未知の領域においても『実証データ分析と検証』のプロセスを忠実に行っていることが、「プロ中のプロ」と称される理由ではないでしょうか。
さて、ゴルゴ13の話はさて置き、
「気付き」から、在庫管理や倉庫管理等の実業務に「身近にある情報」を有効活用するためには、どうすればよいでしょうか?
それにはまず、「気付き」の要因を分析・検証することが第一ステップとなります。
一つ例をあげたいと思います。
「長期不良在庫」に関して何らかの「気付き」があった場合を想定してみましょう。
※ここで言う「気付き」については本コラム第一回をご参照頂ければ幸いです。
『身近にある情報と、その可視化について。(在庫管理に活用しよう!)第一回』
長期の不良在庫については、みなさんも頭を悩ませたことが一度はあるかと思います。
このような在庫についての主な対応方法案としては以下の3つが想定されます。
A)廃棄/償却する
B)売れる施策を模索する
Z)その他(景品で配る等・・)
そして例えばBの「売れる施策を模索する」を選択した場合、そこでまた対応方法が3つに分岐します。
X)自社販売部門を利用する
Y)外部委託する
Z)その他
そしてここでXの「自社販売部門を利用する」を選択した場合には、経営層と販売部門に対して『実証データ分析と検証』が必要となります。
少し簡単に解説した図が下記図1になります。
今回はあくまで事例ですので、Z)その他は除いた選択肢としていますが、結局今回私が何を申し上げたいかと言いますと、
安易に「倉庫管理システム(WMS)」などのシステムを導入することが抜本的な解決策とはならないですよ。。ということです。
まずは、『身近にある情報と、その可視化について。』という点からアプローチいただき、その上で、自社にマッチしたアウトプットを出力可能なシステムをじっくりと検討していくことが重要だと思います。(図2)
あっ、当社は「倉庫管理システム(WMS)」パッケージメーカなので、こんな事を言っているとクビになりそうなので
今回はこの辺で終わりにしたいと思います。次回をお楽しみに!
著者:SHIGERU
大手外資系グラフィック製品メーカーでの製品企画を担当。
その豊富な経験を活かし、グラフィックを活用した倉庫管理ソリューションの企画で毎日頭が一杯。