皆さんが普段何気なく着ている衣料品。
量販店や百貨店にいけば気軽に手が入るのであまり感じたことはないかもしれませんが手に届くまでに様々なプロセスがあります。
まずは、服の製作をする上で必要な[生地]の選択。テキスタイルともいいますね。
いちはやくトレンド情報の収集や予測を行い提案企画を行います。次に[デザイン・商品企画]の選択。ターゲット決めから販売計画等細かい造りまで決めます。デザインがきまればサンプルを製作し[展示会]に出展します。ちなみにブランドによりますが私が以前参加していたブランドではA/Wは毎年5月~6月.S/Sは11月~に展示会があり、季節感覚をあわせるのが慣れるまで大変だったことを思い出します。ちなみに百貨店や小売りのバイヤーは展示会でサンプルを見てSKUごとに発注を行います。次に[発注・オーダー]の選択。
メーカはオーダー数に合わせ小売店の場合は販売計画に合わせオーダーをメーカに行います。
そうして裁断・縫製・加工・仕上げ・検品など、いくつもの工程を経て、洋服が完成します。
完成した商品は、百貨店やセレクトショップ等様々な形態で販売され皆様の手元に届けられています。
このように様々な物流プロセスを経て、ようやく私たちの手元に届いていることを少しでも皆様にも理解していただければと思います。そんなアパレル業界の物流も一筋縄ではいかないことも多く、頭を抱えている企業様が多数います。今回は、物流ソリューションの提案この道15年の弊社ソリューションデザイナーの経験談から、ここだけは押さえておきたいアパレル物流の管理のをポイントをご紹介します。
私の体験談をもとにご案内できればと思っております。数年前にメンズブランドのショップで販売をしていた時の話です。アパレル業界を少しでも経験されたこのあるかただとわかると思いますがまず商品のSKUが膨大にあります。
SKUの数もそうですがなによりものの動きが激しく常になにかに追われる日々でした。
特にSKU管理についてはにがい思い出が脳裏よみがえります。メーカの直営店等であれば徹底した在庫管理をおこなっている企業も多いと思うのですが、販売代行・フランチャイズの店舗ですと結構SKU別に在庫の管理が行えていないのが実情です。
よく『在庫管理システムは利益を産むシステムではない』と耳にするのですが、私の経験上在庫数は把握できていてもSKU別に把握ができず販売機会損失が起こりました。ということはSKU別の管理も徹底することで販売につながるケースも多々あるのではないでしょうか?
著者:コニー
アパレルブランドで培った経験を活かし、アパレル物流について日々勉強中。