EC物流、通販物流が益々盛んとなってきています。
この業界では、お客様へ商品が届く瞬間がファーストタッチとなります。
このファーストタッチでミスを犯すと、即クレームとなり、次回から利用されなくなったり、
ひどい場合にはネット上で良くない噂を流される恐れもあります・・・。
物流センターには【検品】という重要な作業があります。
検品には商品入荷時の検品と商品出荷時の検品があります。
ファーストタッチでミスを出さない為にも、入荷時の検品より出荷時の検品が
よりミスの許されない作業となってきます。
また、ミスが許されないという作業は、検品担当者に肉体的ストレス以外にも、
精神的ストレスも与える要因となっています。
検品担当者がストレスを感じずに出荷品質を向上させる為には、
コストをかけてでもシステム化する必要が出てきます。
弊社にもよく、「検品の方法はどのような方法が良いのか?」と沢山の企業様からお問い合わせを頂きます。
そこで今回は、よく行われている検品の方法を3つご紹介します!
それぞれのメリット・デメリットもご紹介しますので、品質向上の為にも
これから投資を検討されている企業様は是非ご参考ください。
【ハンディターミナル検品】
全ての出荷する商品にバーコードが付いている場合は、ハンディターミナルによる検品がお勧めです。
また、小さい倉庫などではハンディターミナルがよく利用されます。
ソフトウェアも比較的安価な製品が沢山ありますので、自社の規模や運用にあったチョイスが可能なのも魅力です。
メリット :ハンディの価格が比較的安価。1台当たり15万~25万円。場所を選ばず検品可能。
デメリット:出荷品質を向上する為には全品スキャンが必須。
バーコードがソースマークされていない場合、バーコードラベルを張り付ける必要があります。
【RFID検品】
商品にRFIDタグを付けて出荷する際、RFIDの検品ゲートをくぐって検品する方式です。
台車やフォークリフトでゲートを通過するだけで、一括で複数の商品をチェック出来るので、
バーコードスキャンの必要がありません。高額商品やバーコードが付いていない商品の場合にお勧めです。
メリット :一回に複数の商品をチェックできる。
デメリット:バーコードに比べRFIDのタグが高価。リサイクル品や高額商品に向いています。
ソフトウェアが比較的高額で、パッケージ製品も少ない為、カスタマイズによる導入が多い。
【ピッキングカート検品】
PCPとも呼ばれています。タブレット、PC等の検品用端末が搭載されたピッキングカートを利用して
一人の作業者がピッキングしながら、検品(仕分)も行う方式です。
ピッキングと最終検品が同時に行える為、人員削減が期待できます。
ただし、量販店などの大量仕分が必要な場合や、フォークリフトなどが必要な大物の場合、
または通路が狭い小さな倉庫などでは適しません。
メリット :ピッキングと最終検品を1人で同時に行える。
デメリット:台車がすれ違う通路スペースが必要。
カートに載せるスペースは限りがある為、大物商品や大量の仕分が必要な場合は不向き。
多品種少量出荷が増える中で、品質&コストを求められるECや通販の物流においては、
最終の出荷検品をシステム化することが重要です。
この他にもいくつかありますが、今回はよく利用されている3つをご紹介いたしました。
また機会があればその他の方法もご紹介したいと思います。