倉庫管理システムとともに現場で使われてきた情報端末について紹介します。
以前は倉庫で使われる情報端末といえば、ハンディターミナルやRF端末が使われることが多かったが最近では、iPADやスマートフォンによる倉庫管理システムの提案というものが増えてきているように感じる。
衝撃に強く、高いところから落下しても壊れないなどの堅牢性に長けた従来のハンディ端末などは倉庫向けのアプリケーションとの相性は高い。
ただ、次世代のタブレットとスマートフォンには、堅牢性に弱いデメリットがあると同時に、コスト面や他の業務システムとの統合、機器自体の高機能性などさまざまな強みがあります。
実際、従来のテキスト画面による情報のやり取りよりも、より多方面から視覚情報を見れる能力はかなり優れており、ワークフローのボトルネックを複数色のインジケーターを使って表示したり、例外処理をビジュアルで指示可能なアプリの構築例もあります。
こうしたアプリケーションの自由度からもベンダーはスマートデバイスで提案することが増えてたのではないでしょうか。
さらに高機能なスマートデバイスによるシステム管理は、倉庫の管理者がWMSでリポートを実行するために、物理的に事務所やPCの前に座る必要もなくし、
デバイスを片手に倉庫の通路を移動しながら、リポートを開き、作業状況などのさまざまな情報にアクセスして、リアルタイムに作業者に作業指示や意思決定を下せるようになります。
またこれからの時代のことを考えると、ITに幼少時代から触れてきたスマートフォンやiPadに慣れ親しんだ世代になっていきますので普段から使っているスマートフォンやiPadによる業務に大きなストレスを感じないということもメリットです。
ただ、企業によっては倉庫内の激しい業務で壊れない堅牢性の高い端末を求め続けることもあると思います。
また多機能で複雑なアプリは業務効率を落としかねません。
以上のことを踏まえると、スマートフォンやiPadは必ず現場での新しい端末として導入される場面も増えてきますが、従来のハンディターミナルなどのシンプルで丈夫な端末もニーズは必ずあるでしょう。
企業にとっては、倉庫管理をするうえで利用端末の選択肢が増えたいうことで締めさせていただきます。