導入事例11:株式会社索島|オープンソースの倉庫管理システム(WMS)【インターストック】

導入事例紹介

株式会社索島

インターストック導入効果

  • 導入期間埼玉物流センター:約一ヶ月 ・ 大阪物流センター:約半月
  • カスタマイズ買取システムとのデータ連携/入荷ラベル発行(中国語対応)
■入荷処理システムフロー
入荷処理システムフロー
■出荷処理システムフロー
出荷処理システムフロー
■索島様ビジネスモデル俯瞰図
索島様ビジネスモデル俯瞰図

ECに特化した日用品の貿易事業で創業から4年で売上100億円に急成長

取材風景の写真

「成功する為に私達は正しい時間で正しいことをします。索島は海外進出をお考えの日本国内メーカー様に中国市場を提供します。」

閻 浩然 社長

株式会社索島は中国内のECサイト、問屋、商社、小売店と提携し、海外進出を考えている日本の国内メーカー企業向けに越境ECサービスを展開している急成長中の企業です。

総務省が2017年7月に発表した人口動態調査によると、日本の人口は1億2558万3658人で8年連続で減少しています。前年と比較して30万人以上が減りその減り幅は本調査を開始して以来、最大となりました。こうした人口減少に伴う国内消費の低下は企業の最大のリスク要因になっています。

我が国において深刻化しつつある消費低迷の中で、国内企業が注目しているのがECを活用した海外市場への進出です。このようなECサイトを通じて国境を越えたビジネスを展開する動きを越境EC(えっきょういーしー)と言います。

海外へ進出する際に現地に直接自社の販売網を構築するには時間もコストもかかってしまいます。しかし海外向けのサイトを構築することで短期間&低コストで海外に販路を築くことが出来る為、多くの企業が越境ECを構築しています。

索島では、こうした国内メーカーの新たな市場開拓ニーズと、中国国内で高まる日用品の日本ブランドブームに着目し、日用品に特化した日本企業と中国市場を結ぶ越境ECサービスを行っています。
※同社のサービスサイトはこちら⇒https://www.nichiyouhin-kaitori.jp/

越境ECを開始するに当り、国内企業には「現地での物流」、「決済手段」、「言語対応」、「文化や法律の違い」といった様々なハードルが待ち構えています。同社ではこうした国内企業が越えなければならないハードルをソリューションとして提供し、越境ECの基盤構築全般をサポートしています。

創業依頼、同社を強力なリーダーシップで牽引する代表取締役の閻 浩然氏と、同氏の右腕として現場をマネジメントする王 書志 氏のお二人にお話を伺いました。

創業のきっかけ、また御社のビジネスについて教えて頂けますか。

私が日本に来たのは今から約10年前です。留学生として来日しました。日本に来てもう10年になるのに日本語は全然ダメです(苦笑)

そんなことはありません。とてもお上手ですよ(苦笑)

会社を立ち上げたのは4年前の2013年4月です。池袋に資本金1000万円で私と通訳と経理の3人で創立しました。
日本語がダメなので通訳も一緒です(苦笑)

最初から今のような日用品に特化してビジネスされていたのですか。

最初は携帯電話を専門に取り扱っていました。今のような買取システムのサイトを業者に作ってもらい、携帯電話の貿易事業を行っていました。しかし、携帯電話は全然売れなかったので、現在の日用品を取り扱うようになったのです。

日用品に着目されたのは何故ですか。

中国の消費者が豊かになっていく中で、日本の日用品(オムツや炊飯器)はとてもニーズが高まっていました。高くても良い商品を中国の消費者が生活に求めるようになっていたから今がチャンスだと思いました。
昨年は60億円の貿易額でしたが、今期は100億を突破する勢いで伸びています。

ものすごく伸びていますね。日本では越境ECは多くの企業に注目されています。中国に市場を開拓したい企業は沢山います。索島さんの強み、ビジネスモデルなどをお聞かせ願えますか。

まず何よりも中国の文化を知っていることです。そして中国大手のECサイト「淘宝网(タオバオワン)」、「天猫(テンマオ)」、「京東(ジンドン)」などを通じた販売網です。また長年現地で提携している商社、問屋、小売店と連携し商品情報を一元管理し、幅広い市場を開拓出来ます。

索島を経由することで、市場価格の安定化と偽造品対策についてもメリットがあります。中国市場では偽装品の混在や安売の乱発が問題になっています。弊社では代理店の仲介を無くし直接消費者に商品を届けることで偽造品の混在を防止し、消費者に対して安心も提供します。希望販売価格はメーカー様、問屋様自身で設定頂くことができます。索島のこれまでの販売データを利用して中国の市場価格を把握することでマーケティングにも活用頂けます。

日本のメーカーが中国市場で値段をコントロールできるというのは大きなメリットです。また最後の消費者に何が何個売れたかという情報を提供できることも強みです。メーカーはリアルな消費データをベースに生産計画に活かすことができます。
新商品開発にも活かせます。また我々は中国文化を熟知しているので、例えば現地アイドルなどを活用した中国でのプロモーションのお手伝いも可能です。

大手メーカーは豊富なリソースを活用して自前でルートを開拓できます。しかし中小のメーカーはちょっとハードルが高いです。中国での展開のノウハウを持たれているので、一度ご相談すれば国内で処理できて、理想に基づいた展開が中国に持っていける、そういったところが御社のビジネスモデルに凝縮されていると感じます。

はい。その通りです。ありがとうございます。

急増する物量に対応する為、2016年10月にWMSを導入

昨年の10月に弊社のWMSパッケージ「INTER-STOCK」をご導入頂きました。当時はどういった部分に課題を抱えていらっしゃったのでしょうか。

一番は在庫の数が合わないことです。毎月1回棚卸を実施していたのですが、毎回200万~300万円の実棚差異が発生していました。またロケーション管理もしていなかったので、商品の場所がまったく分からない状態でした。常に商品を探していました。この2点が何よりも大きな課題でした。

今では棚も入って綺麗に商品が整列されていますね。当時より在庫量は増えているはずなのに、今の方が整然としています。

WMS(倉庫管理システムシステム)を入れると同時に棚を入れて整理整頓をしました。WMSを入れる前は作業者は空いたスペースに勝手に商品を置いていました。
当時は在庫が合わない原因も分からなかったです。棚卸で間違えているのか、出荷する時に間違えているのかすら分からないのですから、どうしようもありません。

色々とWMS(倉庫管理システム)を探されたと思いますが、数あるパッケージ製品の中から弊社を選定頂いたポイントをお聞かせ頂けますか。

御社に声をかけるまえに3社ほど他社のWMSベンダーに相談をしていました。機能的な面ではどこもそんなに差はないと感じていました。しかし使いやすさでは御社のシステムが一番使いやすいと感じました。またコスト面でも他社より優れていましたし、営業担当の小林さんが親身に相談に乗ってくれて、対応も大変スピーディでした。

また他社では導入まで3ヶ月以上かかると言われましたが、御社は弊社が1ヶ月で導入したいと要望すると、唯一「何とかしましょう」と言ってくれました。

初めは正直厳しいと思っていました。弊社も他の案件でSE(システムエンジニア)が塞がっていましたし。しかし、王さんを筆頭にラックもいれて、急ピッチで作業を進めていらっしゃる熱心な姿を見て、「どうしてもやりたい」と社長に直訴したんです。
それからは毎日のように王さんと電話やメールでやりとして、自社の人間よりも王さんと話をしている時間が長かったです。
とにかくあらゆるハードルを着実にものすごいスピード感で乗り越えていかれる王さんの姿勢にすごく刺激を受けました。

我社ではスピードはチャンスと考えています。御社は本当に対応が早いです。いつも私からのメールを小まめに確認して頂いて、何かあった時の対応が物凄く速いです。大変感謝しています。

ありがとうございます。システム導入後、作業効率は向上されましたか。

商品の場所がすぐに検索出来るようになりました。作業効率は大幅に向上しています。システム導入前とは比べ物になりません。ピッキングのスピードも飛躍的に向上しました。また商品のバーコードをスキャンしてどこに何がおいてあるかハンディで簡単に検索できるのも大変便利です。作業者が場所を考えなくても覚えなくても良くなりました。

それは良かったです。もう少し具体的に数字を交えて効果を聞かせて頂けますか。

作業効率は倍になりました。その証拠に当時の倉庫の作業者は10人ですが、貿易金額は当時と比較して倍近くに伸びています。WMSを導入した当初と同じ人数で今の物量が捌けるのはWMSのお蔭です。このシステムがなければ今の人数で今の売上は絶対に対応不可能です。この5月には1ヶ月で11億円の売り上げに対応しました。WMSがなければどんなに頑張っても5億が限界です。今の仕組みがあれば、どんなに物量が増えても対応できる自信があります。

大阪にも物流拠点を増やされましたね。

大阪の物流拠点については、WMSを導入する前から考えていました。
しかし在庫の把握が正確に出来ていないので、展開は足踏み状態でした。お蔭様で埼玉にWMS導入してから3ヶ月以内で大阪にも展開が出来ました。WMSを導入していなければ未だに展開は出来ていなかったと思います。
本社から埼玉も大阪の在庫も両方見えるので助かっています。

貴重なお話を沢山お聞きできて、大変良かったです。

ありがとうございました。



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