日が経ってしまいましたが・・・
皆様あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
新年初のメルマガは、IoTと在庫管理についてお話ししたいと思います。
IoT(アイオーティー/Internet of Things)という用語をみなさんは聞かれたことがあるでしょうか。
日本語では「モノのインターネット」と訳されているようですが、言葉だけを聞いた時、筆者は理解に苦しみました。
筆者の要約ですが、今までインターネットにはパソコンやケータイなどの通信機器を使って接続していましたが、家電から自動車に至るあらゆる「モノ」に通信機能を持たせ、直接インターネットに接続するという技術です。
例えば、外出中に急な来客が決まった場合でも、スマホでIoT技術搭載のお掃除ロボを動かし、エアコンは快適な温度になるよう操作、帰宅途中の買物でカメラ内蔵冷蔵庫で中身をチェックし、献立を決める。ということも可能になるのです。
既に多くの家電には、LANポートやWiFi機能を搭載しているものがあり実用されています。
IoTについて見聞きした中で興味を持ったのが、アメリカのディズニーランドです。
チケットを廃止し、ICタグ内蔵のリストバンド(マジックバンド)を導入し、パーク内への入場からアトラクションの予約、さらには買い物やホテルのチェックインまで行えます。
また、場内のセンサーで入場者(ゲスト)の動きが把握できるため、混雑状況に応じたスタッフ(キャスト)の手配をリアルタイムに改善を行うことができる上、サービス向上のヒントを得るためのデータ分析も行っているそうです。
このIoT技術を活用して、在庫管理も簡単にしていこうという取り組みが始まっています。
流れとしては、入荷した在庫にビーコンと呼ばれるICタグなどを貼り付け、倉庫や工場、店舗内に設置したセンサーがビーコンを読み取り、在庫の場所、ピッキング状況、移動状況、出荷状況などをリアルタイムに把握できるというものです。
新たに入荷する在庫にビーコンを貼るだけでリアルタイムで在庫管理できるようになるのです。
付帯して誤出荷防止や、防犯などにも活用できます。
極論ですが、ビーコンを入荷時に在庫に貼るだけで、それ以降の入出庫確認や在庫管理で最も手間のかかる作業の1つである棚卸さえも不要になり、在庫管理に関わるコストやミスの大幅な削減が行えるのです。
また、在庫管理だけにとどまらず、製造管理システムや基幹システムと連携しデータ分析を行うことで業務改善やサービス向上が図れる可能性もあります。
IoT技術を活用することで、今後の在庫管理はより利便性が上がり手間のかからないものになると思います。
あらゆる可能性を秘めたIoT、今後どんな「モノ」に使われるか注目したいと思います。