皆様こんにちは。
少し間が空いてしまいましたが以前に引き続き【アパレル物流の特徴】の
テーマに沿ってお伝えさせていただきます。
その中でも、今回は【オムニチャネルの可能性】に目を向けてみます。
昨今、各企業をはじめ各アパレルメーカでも注目を置き取り組み始めている【オムニチャネル】。
みなさまも一度は耳にし、実際に体感されたことがあると思います。
「実店舗やオンラインストアをはじめとする、あらゆる販売チャネルからも
同じように商品を購入できる環境を実現することである。」
企業側は多様なチャネルによる商品・販促・顧客の管理をすることで、個々の顧客に対する満足度の向上や囲い込みに期待が持てます。
上記でも説明した通り、オムニチャネルを活用することは企業にとっても莫大な利益を上げることが可能な戦略です。
しかし、オムニチャネルを実現するためには様々な課題があります。
オムニチャネルの特徴であるサービス間のシームレスな連携を実行するためには、各店舗の連携・統合が不可欠なのです。
そこで、はじめに問題になるのが【在庫管理】です。
業界にとって、店舗間での適正な在庫の管理や、顧客情報と購買情報の統合、物流の管理など、抜本的に業務を見直す必要があります。
大手メーカ等は、徐々にオムニチャネル化を進めるべく取り組みを始めていますが、中規模メーカは苦戦しているのが実態ではないでしょうか。
●ユナイテッドアローズ様のケース
ユナイテッドアローズが取り組むオムニチャネル活動についてまとめてみました。
① オンラインストアから実店舗の在庫を参照できる「店頭在庫表示」
② 店頭で顧客が迷って買わずにお帰りになる場合、帰宅後にその商品オンラインストアで見直していただく「品番メモのお渡し」
③ タブレットやスマートフォンで自店や他店の在庫検索・売上のリアルタイム確認
④ 実店舗とECの役割を明確に分けている
以上のことからユナイテッドアローズではデジタル(EC)とリアル(実店舗)の両分野が競合するのではなく、相互の補完関係を築くことの重きを置いたことが成功に繋がったと感じる。
●夢展望様のケース
夢展望が取り組みオムニチャネル活動についてまとめてみました。
① 実店舗とECの機能融合
② 店頭商品を絞り陳列
③ 店頭在庫補充はなくECと在庫共有で1点のみ陳列
夢眺望では【在庫管理】に焦点をあてることで、実店舗ではスタッフは販売業務に専念し顧客も店頭にあることから、選ぶか在庫がないアイテムやサイズ切れのアイテムはECから注文できる販売機会に対する対応もしっかりされていると感じています。
今の時代、ネット等を活用すれば手に入らないものがない状況の中、どこにもないここだけの商品・サービスを手にする手法がオムニチャネルとして重要、なのかもしれません。
ここ数年先、ますます注目を集めていくであろう【オムニチャネル】。
オムニチャネルを活用するために時間もコストも必要と記載しましたが、今後はますます悩みを抱える中小企業に向けたITサービスを提供していければと考えています。
著者:コニー
アパレルブランドで培った経験を活かし、 アパレル物流について日々勉強中。