ハンディーターミナルは、コンビニエンスから、スーパーマーケット、自動販売機の補充等 様々な業種で利用されています。
小型の機器で片手で持てて作業がし易いということで、老若男女問わず利用されています。
その便利さから、発注業務、在庫管理業務等、利用シーンが豊富です。 確かに便利な点を挙げると、ハンディターミナルを利用しない手はないということに聞こえて しまいますが、実はある問題を現場から聞くことができました。 ある問題とは、現場作業者の高齢化です。
少子化により、だんだんと労働人口の高齢化が進んでいます。また、積極的にシルバー世代を再雇用する企業も増えてきておりますが、一つの問題として、ハンディターミナルの画面の文 字が小さくて、読みにくいという課題があります。小型軽量であるという点が、裏目に出た結果となります。
ハンディーターミナルの代わりに,安くて画面の大きいスマートフォンを利用するという動きも活発化してきています。
しかし業務用ではない為、利用シーンによってはまだまだ実用性に乏しいのが実情です。
大きな課題は3つです。
1つめの課題はバーコードの読み取り速度です。
どうしてもバーコード読取専用の機械ではない為、1回のスキャンに数秒かかってしまいます。
この課題を解決する為にバーコードスキャン専用のアタッチメント等オプション製品も出てきていますが、こちらが意外に高価な為、結局ハンディターミナルとあまり価格面でメリットが
でなくなってしまいます。
2つ目の課題は電池の問題です。
最近のハンディターミナルは1回の満充電で12時間以上連続利用できるものも出てきています。しかしスマートフォンだとこうはいきません。
一昔前に比べると大分改善はされていますが、やはりこちらも業務用ではない為、ハードな利用が想定される現場では利用は不可能です。
最後の3つ目の課題は堅牢性です。
保護プロテクターを付けたとしても、やはり物流倉庫などで現場の方が軍手をはめた状態でハードにスマフォをいじる姿はなかなか想像が難しいです。
このような課題を整理してみると、スマートフォンを物流シーンで代用するには、ハンディーターミナルにはまだ及ばない点があるとい うのが、現実ではないでしょうか。
もちろん,スマートフォンの進化はとても速いので,いずれハンディーターミナル以上の性能を持つ日も遠くないと思います。
実際、スマートフォン専 用のバーコードリーダを利用してみましたが、ハンディターミナルと読取速度は大差ない速度 でありました。 今後は高齢化社会を見据え、ハンディターミナル
とスマートフォンの長所を生かしたハードが登場することを望みます。
著者:クリボー
スマートフォンやタブレットを使った倉庫ソリューションを研究開発中
その中で得たおもしろい情報を定期的に配信します。