物流の活性化に伴い、増加中の物流施設が起こす問題の実態について触れていきます。
以前、大阪に広大な物流拠点が多数建築されていると紹介しましたが、大きな物流倉庫の増加・移転で、中小規模の倉庫が余るという現象が起きています。
今まではこうした余った空き倉庫は新たな物流施設として建て直すといった方法が取られることがありました。
ただ実は従来の倉庫・物流施設は、建築的に優れた特徴があります。
他の用途の建築物に比べて、かなり強固な構造であるということ。
柱スパンが大きく、天井高も高くとってある為、自由な大空間を持っていること。
倉庫としては当たり前の特徴ですが、一般用途の建築物には無い特徴を、持ち合わせています。
これを取り壊して新しい物流施設を建築するのはもったいない気がします。
その中で、この倉庫を違う形で活用しようといった動きが昔からあり、倉庫の区切りのない広いレイアウトを生かしたオフィス施設や公共施設としての再利用などが始まっています。
もちろんそのまま再利用するだけでなく、目的に対しての改修を加えたうえで、既存倉庫をそのまま活用するといった流れです。
こういった倉庫の再生事業を活用して、環境改善のみならず、企業のコスト削減に大きな効果を発揮しています。
新しいオフィスや店舗として、倉庫の活用も考えてみるのもいいかもしれません。